思考実験の解答

この梁の最大応力点は片持ち梁の拘束されている根本の点ではなく梁先端のウェブーフランジ接合部分です。


想像できましたか?

「片持ち梁」と聞いて、根本を考えた人はいませんか?
まず、この梁は断面の寸法に比べて長さが短いことに気付かなければなりません。
また、断面で厚みが小さいことにも注意すべきです。
このような場合、先端での荷重は根本で応力を発生させる以上に、上側フランジを変形させてそこに応力を発生させます。
ただし、この梁の長さが10倍になれば、様子は違ってきます。
このように、全体の形を想像し、頭の中で変形と応力分布を想像することから構造解析を始めることが必要です。